

岩手県歯科医師会では、スポーツ外傷の予防と競技力の向上を目的として、関係諸団体の参加を得て岩手県スポーツ歯学協議会を設立しております。 特に、ラグビーなどのコンタクトスポーツにおいて、マウスガードは外傷の予防とダメージの軽減に著しい効果があるとされています。 より多くの競技者に、マウスガードを使っていただけるよう、普及に努めています。
■スポーツ外傷
スポーツにケガはつきものです。衝突、転倒、打撲などにより、歯の破折、歯の脱臼、骨折、咬傷、裂傷、脳しんとうなど様々な外傷が生じます。
| 歯の破折 | 歯の脱臼 | 骨 折 |  |  |  | | 歯の一部がかけたもの | 歯が脱臼し、抜け落ちたもの | アゴの骨が折れたもの |

マウスガードは、外力から顎と口のまわりへの衝撃をやわらげ、歯の破折や顎の骨折、口の裂傷などのケガを防止するものです。また衝撃を吸収することにより、脳しんとうの予防にもなります。
より安全にスポーツをするためには、お口に合ったマウスガードが必要です。


私たちは、大きな力を出そうとするとき、自然と奥歯を噛みしめることがあります。スポーツ活動など、筋力を最大に発揮するためには、歯・歯ぐき・咬み合わせが大切です。 歯や歯ぐきに、痛みや腫れ、ぐらつきなどがあると、咬み合わせが不安定となって、十分な力が出せなくなることもあります。

社団法人岩手県歯科医師会 岩手県スポーツ歯学協議会
〒020-0045 盛岡市盛岡駅西通二丁目5番25号 TEL 019-621-8020(代) FAX 019-654-5474 URL:http://iwate8020.jp/

平成11年11月に16団体をl構成メンバーとする岩手県スポーツ歯学協議会が設立されて以来、数々の事業を行ってきました。マウスガード普及のため各種競技チームに対し作製・装着活動は行ってきたものの、単発事業でなかなか思うような結果が出ないということもあり、平成18年からはマウスガードの定着を図ることを目的に、沼宮内高校男子女子グランドホッケー部、不来方高校男子ソフトボール部を対象として5年間の長期経過観察を行なう事業を始めました。初年度は1-3年生在籍全部員にカスタムメイド・マウスガードを作製装着。次年度からは新入生と破損したり緩くなったりした人達へ作製装着を行ない、アンケート調査に協力してもらい、毎年種々のデーターを収集しています。今まで行った事業により得られたデータや調査結果は全て東北地区歯科医学会や日本スポーツ歯科医学会にて発表、論文投稿することを基本とします。平成20年11月横浜で行われた日本歯科医学会総会では「岩手県歯科医師会におけるスポーツ歯学への取り組み」と題し、10年間の事業内容についてポスター発表を行っています。 アテネオリンピックで活躍したホッケーの小沢みさき選手も当協議会メンバーの作製によるマウスガードを装着しています。
毎年マウスガード作製講習会を開催しており、受講生は100人を超えています。また、平成20年度はアドバンスコースとしてラミネートタイプマウスガードの講習会を行なっています。 また、岩手県スポーツ歯学協議会運営委員会の基本的考え方と作製ノウハウを全て盛り込んだ「マウスガード作製マニュアル3」を発刊しました。これは今までのマニュアルをより身近なものとなるよう、各ステップ・ステップ細やかなスライドで構成されて判りやすく仕上がっています。
尚、平成20年末に岩手県歯科医師会館4階歯科保健センターをJASD(日本スポーツ歯科医学会)認定マウスガード研修施設として申請しました。認定されると、スポーッ歯科医学会認定医申請に際し、マウスガード研修施設における研修実績は、ポイントとして加算申請できるようになります。 本県が事務局を務めている日本スポーツ・健康づくり(SHP)歯学協議会の第8回大会が平成20年度(第19回)日本スポーツ歯科医学会総会・学術大会と併催で7月12日、13日札幌の北海道歯科医師会館において開催されました。(平成19年度の沖縄大会からSHP協議会と学会総会・学術大会が併催されることとなりました。) ちなみに、第17回総会・学術大会は平成18年7月15、16日盛岡で岩手県歯科医師会館を会場に岩手医大歯学部補綴学第2講座と岩手県歯科医師会との共催で、大会長を石橋寛二教授、副大会長を箱崎守男岩手県歯科医師会長が務め、『スポーツと歯科のかけはしを盛岡から』をメインテーマに開催し大盛況でした。 平成18年、岩手のスポーツ界の活性化を図ることを意識し、地元のスポーツマガジンとして創刊された『スタンダード』には、毎号「マウスガードを愛用する岩手の名門チーム」と銘打ってマウスガードを使っているチームや個人選手の記事やマウスガードに対する資料が掲載されています。 日本体育協会公認スポーツドクターやアスレチックトレーナー、大学スポーツ関連教授等で構成される岩手県体育協会スポーッ医・科学委員会のメンバーに当運営委員会からも1名派遣しており、体育協会の医・科学分野の一翼を担って活動しています。 又、スポーツ歯学協議会の活動の一つとして専門部会を設け、医・科学委員会のメンバーでアスレチックトレーナーや種々の競技の指導者と連携を取り、競技団体(チーム)の情報を交換し合いながら事業展開している。日本スポーツ歯科医学会の理事会に日本スポーツ・健康づくり(SHP)歯学協議会代表と言う形ではあるが理事として出席し、スポーツ歯科医学会の最新情報を取り入れて活動の方向性決定の一助としています。 今後更なる努力を重ね、竸技力向上と、スポーツを楽しむ人々の健康と安全性を守るためのマウスガードの普及に取り組んでいきたいと考えています。 (岩手県歯科医師会スポーツ歯学協議会運営委員会委員長 小林琢三)
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